ビットコイン、アルトターンで上昇一服、アリゾナのSB1373は拒否権【仮想通貨相場】

ポイント

・10万ドル下落後、10.5万ドル回復 

・SB1373拒否権発動も市場反応限定的

・アルトターンでドミナンス低下、Pectra完了後のETHが高い 

・パウル議長講演・トルコでの和平交渉控え様子見か

昨日のBTC相場

昨日のBTC市場は下に行って来いの展開。

一昨日、BTCが10.6万ドル（約1,570万円）手前で上値を重くし、昨日早朝に10万ドル（約1,480万円）台まで下落したが、そこから切り返し、今朝方に10.5万ドル（約1,555万円）に一時回復。

BTCは4月22日に史上最高値からの半値戻しである9.2万ドルを上抜け、先週木曜から金曜にかけて10万ドルを突破、10.4万ドルまで急騰した。

すると、アルトコイン、特に水曜日にPetraを完了したETHが急上昇し、出遅れていた銘柄に物色買いが入るアルトターンに突入。BTCのドミナンス（時価総額に占める割合）が下落する中、BTCの上昇スピードが減速した。

一昨日の米中貿易協定の内容が90日間の双方115％の関税引き下げと想定を上回る内容だったため、BTCは10.6万ドルに迫ったが、1月30日の高値10.6万ドルを前に上値を重くし、昨日早朝に一時10万ドル台に急落。

一旦は10.3万ドル台に反発したが、注目のアリゾナ州が財政資金で戦略ビットコイン準備（SBR）を設立するSB1373の成立期限（5月13日）を前に、知事が5月12日に拒否権を発動したと発表すると、10.1万ドル台に値を下げた。この拒否権発動は前日の急落に影響した可能性もある。

しかし、貿易戦争への懸念が後退するリスクオンムードの中、米株先物の上昇もあり、BTCは順調に値を戻した。注目のCPIが予想を下回ると、BTCは10.4万ドル台を回復。

今朝方、ソフトバンクやテザー社が出資する21キャピタルが4.58億ドルのBTC購入を発表すると、BTCは10.5万ドルに一時回復したが、足元では10.3万ドル台でもみ合い推移を続けている。

本日のBTC相場

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