スマートフォンメーカーのSolana Mobileは、Solana Sagaモデルに対する今後のソフトウェアおよびセキュリティアップデートの提供を終了することを発表しました。この終了は、デバイスが市場に登場してから2年も経たないうちに行われました。
Solana Sagaは、Web3に特化したAndroidスマートフォンで、2023年4月にシードボールトとdAppストアを統合した形で発売されました。合計20,000台が販売されました。サポートは以前の発表通り正式に終了し、最後のセキュリティアップデートは2024年11月に提供されました。
Sagaフォンへの今後の技術的アップデートはなし
Solana Mobileは公式に、今後Sagaデバイス向けのソフトウェアやセキュリティパッチを提供しないと発表しました。今後は基本的なカスタマーサポートのみが継続され、技術的なメンテナンスは行われません。この決定はスマートフォン業界の標準よりもはるかに早い段階で行われています。例えばAppleは最大7年間のアップデートを提供しており、Googleも一部のPixelモデルで同様の期間をサポートしていますが、Sagaのサポートは約2年で終了します。
Sagaは暗号資産スマートフォン分野のニッチな製品で、発売当初は約1,000米ドルで販売されていましたが、その後約599米ドルに値下げされました。発売の目的は、プリインストールされたウォレット、エアドロップ、dAppアクセスを通じて、ブロックチェーンとWeb3の機能をモバイルデバイスに直接統合することでした。今回のサポート終了は、Solana Mobileが次世代機種であるSeekerに注力する方針転換を反映しています。Seekerはすでに150,000件以上の予約注文を集めています。
ユーザーはこの決定に不満
ユーザーにとっては、新たなパッチが提供されないため、セキュリティリスクが高まることを意味します。AppleやGoogleのような企業は、長期的なアップデートサポートのベンチマークと見なされており、Solana Mobileの短いライフサイクルはこれらの基準を大きく下回っています。ユーザーは今後、互換性の問題や潜在的な脆弱性にも直面する可能性があります。
この動きは、Solana Mobileが前世代機種の長期サポートよりもSeekerの発売に向けて戦略的に方向転換した一環です。メーカーが焦点を移す際、ブロックチェーン特化型スマートフォンの購入者が直面するリスクを浮き彫りにしています。
