グレイスケールのビットコイン現物ETF、半減期を前にBTC保有量が「半分」に
米国の大手仮想通貨投資会社グレースケール・インベストメンツは、ビットコイン半減期を前に、ビットコイン現物ETF(GBTC)のビットコイン保有量が「半分」になっていることが明らかになった。
GBTCのビットコイン保有量は、1月11日の取引開始初日に619,220BTCだったのが、4月16日時点で309,871BTCまで減少。これは取引開始以来50%の減少となる。記事執筆時点で、この量は197億ドル相当だ。
GBTCの「半減」は、ビットコインの採掘報酬が6.25BTCから3.125BTCに半減される、待望のビットコイン半減期のわずか2日前に発生した。
ビットコイン半減期は約4年に1回、210,000ブロックごとに発生する主要なイベントであり、しばしば仮想通貨市場のその後の上昇と関連付けられている。
GBTCは取引開始初日から大規模な売却を経験しており、ビットコイン価格に大きな影響を与えている。
この流出は、主に高い取引手数料に起因していると考えられる。GBTCは、米国で販売されている10種類のビットコイン現物ETFの中で、取引開始当初1.5%と最も高い手数料を設定していた。一方、他のほとんどのビットコインETFは、競争力を高めるために手数料を低くし、取引手数料を0.2%から0.4%の間に設定している。
GBTC最大のライバルであるブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラスト(IBIT)は、取引開始当初0.25%の手数料を設定しており、最初の50億ドルの取引資産については期間限定で0.12%の割引が適用されていた。
ブラックロックのビットコイン現物ETFは多くの流入を集め、保有量は取引開始当初の2,621BTCから4月16日時点で272,548BTCへと10,000%以上増加している。ブラックロックのIBITは現在、GBTCの保有量から13%少ない。
グレイスケール以外の8つの他の発行者を合わせると、ビットコイン現物ETFの提供者は、取引開始以来約224,552BTCを積み増している。
2024年4月16日現在、10種類のビットコイン現物ETFは合計で約862,162BTCを保有し、その価値は547億ドルに相当する。
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