ビットコイン、史上最高値に向けた最終関門10.6万ドルに跳ね返される【仮想通貨相場】

ポイント

・10.6万ドルに迫るも一時10万ドル台に失速

・想定を上回る米中貿易協定で一時急騰 

・材料的にも悪くなく、企業投資拡大続き、この下落は健全な調整か

・今晩のCPIや明朝のSB1373支援成立期限控え様子見姿勢強まる

昨日のBTC相場

昨日のBTC市場は上昇後、失速。

朝方、10.5万ドル（約1555万円）にタッチすると、午後には10.6万ドル（約1570万円）に迫ったが、海外時間に失速。一時10万ドル（約1480万円）台まで下落し、足元では10.2万ドル（約1510万円）近辺で取引されている。 

BTCは史上最高値からの半値戻しである9.2万ドルを上抜けると、米英貿易協定や米中貿易交渉への期待、州政府の戦略BTC準備法案成立の動きもあり、金曜日に10万ドルを突破。10.4万ドルまで急騰した。

週末は10.3万ドルを挟んだもみ合い推移が続いたが、インド・パキスタン間の停戦や米中貿易交渉が終了し、重要な進捗があったとされる中、10.4万ドル台にしっかり乗せてきた。

月曜早朝、ゼレンスキー大統領がプーチン大統領から提案のあったトルコでの直接交渉に自ら出向く意向を表明。ホワイトハウスが米中貿易「協定」を12日発表すると強含み、米株先物が窓を開けて始まると、BTCは10.5万ドルにタッチ。

その後も底堅く推移。午後、米中貿易協定が発表され、これまで報復関税が欧州で対中145%、対米125%に達していた相互関税を90日間、それぞれ30%、10%に引き下げると明らかになると、米株先物が急騰。BTCも10.6万ドルに迫った。

しかし、5月9日のレポートで「史上最高値に向けた最後の関門」と指摘した1月31日の高値10.6万ドルに跳ね返されると、米株がオープン後、上げ渋ったこともあり失速。10.3万ドル近辺に値を下げた。

先週末からのレンジの下限付近で何とかサポートされていたが、この水準を割り込むと先物市場の投げ売りを誘発。一時10万ドル台まで下落し、足元では10.2万ドル近辺に値を戻している。 

ストラテジー社の購入額は13.4億ドルと、先週の1.8億ドルから大幅増。コインベースが暗号資産関連企業としてS&P 500入りを果たしたが、一方でストラテジー社がBTC投資企業への転換を検討したものの見送ったとブルームバーグが報じた。いずれも市場への影響は限定的だった。

本日のBTC相場

続きはこちら