ETHZillaはトークン化拡大のためSatschelの15％の株式を取得

ETHZillaは、Satschelへの出資を通じて金融インフラの重要な一部を取得し、トークン化の専門知識と、プライベートクレジットおよび不動産向けの完全規制されたマーケットプレイスを統合することを目指しています。

2023年10月23日付のプレスリリースによると、ETHZillaはSatschel, Inc.（規制プラットフォームLiquidity.ioの親会社）の15%の株式を取得するため、1,500万ドルの戦略的投資を行いました。評価額は1億ドルです。

この取引により、ETHZillaはLiquidity.ioの規制されたオルタナティブ取引システムにおいて、Ethereum Layer 2トークンを独占的に上場する権利を獲得しました。このプラットフォームは、SEC認可の枠組みとブロックチェーン技術を組み合わせ、現実資産のトークン化と取引を可能にします。

「私たちは、Liquidity.ioの規制された証券化プラットフォームとトークンマーケットプレイスを、ETHZillaのブロックチェーンネイティブな資産運用プラットフォームと統合し、次世代の資産運用会社を構築するプロセスにあります。今後、ETHZillaは、魅力的な業界セクターにおけるキャッシュフローを生み出す資産への投資家アクセスを、シームレスなオンチェーン体験を通じて提供できる明確な道筋を持っていると信じています」とETHZilla CEOのMcAndrew Rudisillは述べています。

ETHZillaの進化する戦略においてトークン化が主役に

この動きは、ETHZillaがEthereumの蓄積を最終目標としないことを明確にした翌日に発表されました。同社は「オンチェーンのオルタナティブ資産マネージャー」へと転換し、トークン化インフラの構築に積極的にリソースを投入しています。

ETHZillaの仮説は、物理的資産をERC-20トークンに変換する変革的な可能性に基づいています。同社は、このプロセスが従来の金融の障壁を打ち破ると考えています。トークン化は、プライベートエクイティや商業用不動産など、これまで流動性の低かった市場を解放し、分割所有や24時間365日の即時決済取引を可能にします。

トークン化されたビルディングが分散型レンディングプロトコルと相互作用できるというこのコンポーザビリティは、従来金融のサイロ化されたシステムでは不可能であるとETHZillaは指摘しています。同社は、オンチェーン資産市場が5年以内に4.6兆ドルから100兆ドルに拡大すると予測しています。

さらなる野心

同時に、ETHZillaはNasdaq上場株であるETHZを、機関投資家向けの新しい「オルタナティブ資産投資」として位置づけています。その特徴は、Ethereumの基盤インフラとしての成長へのエクスポージャー、ステーキングやDeFi利回り戦略による収益、そして今やトークン化された現実資産からのリターンへの直接的な道筋を、GAAP準拠かつ監査済みのビークルで提供する「トリプルプレイ」であるとしています。

リテール投資家に対しては、かつては認定投資家資格や100万ドル単位の最低投資額が必要だった資産クラスへのアクセスを約束し、「実際のリターンを生み出す実際の資産からのリアルイールド」に焦点を当てています。

この野心的な拡大は、強力なトレジャリーに基づいています。EthereumTreasuries.netのデータによると、ETHZillaは現在も主要な法人保有者であり、保有するETHは10万ETHを超え、7番目の規模となっています。これは、300万ETH以上を保有するBitMine Immersion Technologiesなどの大手に次ぐ規模です。

Yahoo Financeのデータによれば、発表後にETHZillaの株価は3%上昇しました。