SparkがSuperstateのUSCCファンドに1億ドルを投資、米国債利回りが6カ月ぶりの低水準に

主なポイント

• Sparkは、米国債の利回り低下を受け、SuperstateのUSCCファンドに1億ドルを投資し、利回り源を多様化。
• USCCファンドは主要な暗号資産を対象としたマーケットニュートラル戦略を採用し、30日間で8.35%の利回りを実現。

分散型金融プロトコルであるSparkは木曜日、ステーブルコイン準備金のうち1億ドルをSuperstateのUSCCファンドに割り当てたと発表しました。このファンドは、適格購入者が暗号資産のベーシストレーディング戦略から利回りを得るために設計された規制下のファンドです。

この投資は、今週10年米国債利回りが4%を下回り3.976%となったタイミングで行われました。SparkのようなDeFiプロトコルやステーブルコイン発行者は、競争力のあるリターンを維持するため、相関性の低い代替利回り機会を模索しています。

SuperstateのCEOであるRobert Leshnerは声明で、従来型投資のリターンが低下する中、今回の動きが投資家に安定した魅力的なリターンを確保するのに役立つと述べました。

「この投資により、Sparkは連邦準備制度の金利政策と相関しない利回り機会へのエクスポージャーを維持しつつ、コンプライアンスを重視した機関向けフレームワーク内で運用できます」とLeshnerは述べています。「プロトコルが新たな金利環境に適応する中、私たちは規制された機関向けフレームワークの中でそれを実現できるよう支援しています。」

2024年7月にローンチされたUSCCファンドは、主要なデジタル資産の現物市場と先物市場の価格差を捉えるベーシストレーディング戦略を採用しています。Bitcoin、Ethereum、Solana、XRPおよび米国債へのマーケットニュートラルなエクスポージャーを維持し、現在30日間で8.35%の利回りを提供しています。

「SuperstateのUSCCファンドは、Sparkが常に重視してきた安全性とコンプライアンスを維持しながら、準備金の多様化を可能にします」と、Sparkの主要開発者であるPhoenix LabsのCEO兼共同創設者Sam MacPhersonは述べています。「オンチェーンエコシステムが進化する中、規制された利回りと透明性・検証可能なインフラを組み合わせることは、Sparkのユーザーに安定性と長期的価値を提供するために不可欠です。」