イーサリアムのレイヤー2スケーリングソリューションであるポリゴンは、ゼロ知識イーサリアム仮想マシン（zkEVM）がブロックチェーンシーケンサーの問題によりダウンしていることを発表した。

ポリゴンは、200万人のフォロワーを持つソーシャルメディアプラットフォームXで、問題がzkEVMに限定されており、ポリゴンチェーン開発キット（CDK）を使用して展開された他のチェーンには影響がないことを強調した。

「これはポリゴンzkEVM（唯一のロールアップ）にのみ影響を与え、ポリゴンPoS、ポリゴンCDK、またはポリゴンCDKを使用して展開されたチェーンには影響を与えない。」

ポリゴンは、問題の原因はブロックチェーンシーケンサーにあると明らかにしている。ブロックチェーンシーケンサーは、トランザクションを整理してバッチ化し、イーサリアムメインネットワーク上のポリゴンzkEVMスマートコントラクトに送信する役割を担っている。

ポリゴンは、問題を完全に解決するために取り組んでおり、問題が解決次第、包括的な「事後報告」を発表することを約束した。

ポリゴンzkEVMがブロックチェーンシーケンサーの問題でダウン image 0 Polygon posted on X regarding the zkEVM downtime. Source: Polygon

予想外に長引いたネットワークのダウンタイムについて、仮想通貨コミュニティが沈黙を守っている理由を、何人かのXユーザーが推測している。

Xのあるユーザー0xngmiは101,900人のフォロワーに、「なぜ誰もポリゴンzkevmが10時間もダウンしていて、まだダウンしていることを話題にしないのか？」と質問した。

ユーザー名Mirza.injを名乗る別のユーザーは14,800人のフォロワーに 「ポリゴン zkEVMが10時間以上もダウンしていたのに、誰も何も言わないのか」と指摘した。

一方で、ソラナネットワークも1ヶ月ほど前に重大な停止を経験した。

2月6日、コインテレグラフは、ソラナネットワークのブロック生成が5時間以上停止した後、バリデーターによってネットワークが再起動されたと報じた。2022年1月以来、ソラナは約6回の重大な停止を経験している。

ポリゴンは2023年3月、開発者がより高いファイナリティと低コストでスマートコントラクトを展開できるようにするために、zkEVMをメインネットベータ版でリリースした。

ポリゴンは、オープンソースのzkEVMにより、分散型アプリケーションがトランザクションバッチングによってスケールアップし、より高いパフォーマンスを実現できると主張している。